山梨県南部町にあるギターリペア&カスタマイズのF-ROOTS。
そちらで主に木工系のカスタマイズパーツ制作を担当しています、myaoです。
今回のカスタマイズは、アコースティックギターのピックガード作成と、指板の拡張でした。
アコギのピックガードといえば、黒や柄のついた合成樹脂が多いのではないでしょうか。
だがしかし。
カスタマイズとなれば木製で制作することも可能です。
今回はエボニー(黒檀)で薄板を作ってから形を切り出しました。
薄いので折れそう!と、部分的に加工するのがちょっとコワイ。
しかし加工して思いました。やっぱエボニー、強い。さすが。
ブリッジ作りでもそうですが、こちらも元々ついていたピックガードより気持ち大きめに加工して、剥がした跡が見えないようにしています。
こちらのアコギについていた以前のピックガードも実は特殊で、革製でした。
オーナーさまが自作されたようです◎
革製の時にすでにオリジナルな形にされていましたが、木製に変更するにあたりさらに変化を。
ハミングバードのような迫力が好みということで、前回の面影も残しつつ、新たな形へ。
滑らかな曲線をイメージして整えてみました。
しかし革という発想も面白いですね!やってみたい!
そして同じギターのもうひとつのカスタマイズ場所である指板。
指板を拡張しました。
幅を広くしたのです。
弦間の狭さを気にされていたオーナーさま。
ナット加工だけでは対応できず、ならばとリフレットのタイミングで、バインディングを極薄から厚めのものへ新たに施して、幅を広げようと提案したようです。
指板を巻くようにバインディング材をカット。
接着し、段差を削ります。
角の切り口をトメにする(額縁カットとも言う?)ことで、見栄えもよくなりました◎
ここは是非トメにしたかったんですよね。
ギターっていろいろカスタマイズできて面白いな。
そんなことを思ったカスタマイズでした。
オーナーさまにも喜んでいただけたようで、嬉しい!
カスタマイズでの技術と、アクセサリーでの技術。
全然違う技術ではありますが、なんだかうまいこと相乗効果が出て、どちらにもオリジナリティが出たらと思うこの頃です。
と、これは私1人の話ですが、F-ROOTS佐野氏と私のコラボ作業にも言えること。
リペアマンとして佐野氏が気付くところ、クラフト作家として私が気付くところ。お互い気付くところも違えば作業のやり方も違う。お互い譲れないポイントを確認しながら、納得のいく一本に仕上げていく。
どちらのやり方でも同じものはできるかもしれないけれど、コラボすることでさらに喜んでもらえそうなカスタマイズが出来上がっている……そんな気がしています。
音については、佐野氏がちゃんとベストコンディションにしてくれるので、私は自信のある木工加工やユニークな発想(?)でカスタマイズをサポートできたらと思っています!
そしてその発想をオリジナルとして実際にやりたい。笑
次はどんな事例をアップできるかな!
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